ひそやかな花 その眼差しに揺らされて(全3巻)西條六花
記念すべき1作目のTL小説レビューは、私自身の特にお気に入りの本にしたいと思いました。「何度も読みたい」そんなTL小説を探している方におすすめです。
「ひそやかな花 その眼差しに揺らされて」(全3巻)西條六花
そんな目で縋られたら、抱かずにいられない――。
亡き父から引き継いだギャラリーを営む傍ら、日舞の師範をしている27歳の詩緒。ある雨の日、彼女の家の庇で雨宿りをしていた建築士の眞野総一郎と知り合った詩緒は、雨が止むまでと家の中に招き入れる。
趣味の写真撮影の途中だったという総一郎に写真を見せてもらううちに、詩緒は彼に興味を抱く。やがて二人は、お互いの心に“人には言えない想い人”がいることを知り、孤独を埋めるように体を重ねていく。
美しい文章で紡がれる大人のラブストーリー。
引用元:Renta!
大人の恋って素敵・・そう思わせてくれる作品です。物語は静かに流れ、街並みや季節の移り変わりも染みるように入ってくる「大人が読みたいTL小説。」
偶然に知り合った二人が最初は恋愛感情が無いままに体を重ね、次第に心を通わせて互いに大事な人となっていくお話。
第二巻で終了かと思っていたのですが、第三巻が出たのでとても嬉しかったです!
物語の中に、「夏の終わりの夕凪に 吐息は熱を孕む」の飴屋さんが登場し二つの作品が少し絡み合う楽しみもあります。
主人公の詩緒は27歳なのにとても落ち着いていて、美人でギャラリーの経営者で・・料理もできて少しドジな所はあるけれど魅力的な女性。生い立ちに少しかなしい過去があり、それが彼女にどことなく影を感じさせます。総一郎の前では年相応の可愛らしい部分もあり、そこが彼女の魅力を引き立てています。
総一郎は建築士として働く仕事にストイックで寡黙な性格の男性。普段は物静かな人ですが、心を通わせるごとに詩緒への愛情が強くなっていく様子が見えてキュンキュンします。
二人の出会いが雨のシーンだったので、今の梅雨の時期に読みたくなる小説です。
ひそやかな花 その眼差しに揺らされて 1 (らぶドロップス)
- 作者: 西條六花
- 出版社/メーカー: パブリッシングリンク
- 発売日: 2017/02/08
- メディア: Kindle版
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